1999年(平成11年)7月13日
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「ネチケット(Netiquette)」とは、インターネット上のエチケット(Net + Etiquette) のことで、教養のあるインターネット利用者には必ず守ってほしい "利用基準" です。ネチケットは「他人に礼儀正しく、そして、できるだけ迷惑をかけない」が基本です。他の人に対する思いやりが求められますし、自分勝手な行動、言動は慎まなければなりません。
ネチケットは、インターネットを管理する機関が、違反者に対して罰則を与えるために施行した法律や規制では決してありません。上智大学に代表される教育研究機関やプロバイダ(ISP = インターネット・サービス・プロバイダ)の中には、それぞれが持つインターネット環境において行われた非倫理的な行為を罰することもありますが、インターネットという "共同体" そのものには、法令を作ったり、従わせたりする機関は存在しません。
ネチケットにある行動規準を無視するようなことがあった場合、その「罰則」は、刑務所に入れられるとか罰金を支払わなければならないとかそういったものではなくて、友情が壊れる、無用の言い争いを招く、公共の場で恥をかく、感情的な対立を巻き起こす、などの形で現われます。なぜなら、あなたの電子メールを読むすべての人が裁判官や陪審員のように自分なりの判断を下すからです。このような不幸な結果になってしまうのも、ネチケットに従わない人は無知で、横柄で、思いやりのない人間だということを暗示しているからに他ならないのです。
ネチケットはインターネットを利用する際に、常に関わってくるものです。電子メールだけではなく、メーリングリスト、ネットニュース、ファイル転送(ftpや>http)、Webページの作成や閲覧などのようなネットワーク上のサービスを利用するときでも関わりがあるのです。Web上で "ネチケット(netiquette)" というキーワードを検索してみるとよくわかります。ネチケットに関するページが何千と出てきます。というのも、ほとんどすべての機関が、利用者が引き起こすネチケット違反の問題に苦しんでおり、そうした問題をなくす、あるいは、なるべく減らすように努力しているのです。
また、初心者はインターネット文化に正しく導かれる必要があります。インターネット利用に求められる機械的な技術に加えて、教養のある「ネチズン(netizen= net+citizens)」としてインターネット上で行動するのに必要なコミュニケーションの技術も習得する必要があります。
タイトルのないメッセージは、ラベルの貼っていないディスクやカセットのようなものです。タイトルがないと、メールを受け取った人は、受信メールの一覧を見たときに、そのメールが何についてのものなのかわかりません。
スタンダード・アスキー・コード文字と言うのは、アスキー・コード26から126の間の文字のことで、ローマ字の標準アルファベット、数字、句読点、スペースなどを示します。これらの文字は、DOS, Windows, Unix, Mac などすべてのプラットホームと全世界に使われているすべてのメールソフトに問題なく表示される文字なのです。これらに対して、漢字、ひらがな、カタカナ、などの2バイト文字やアクセント記号が付いた半角文字は、ある特定のプラットフォームや特定のメールソフトにしか表示できません。
メールのヘッダー部分には送った人の名前やメールのタイトル等の重要な情報が含まれているため、少なくともこの部分は世界的に通用する文字形式でなければなりません。自分の方では漢字などが扱えるからといって、相手の方でも漢字などが扱えると考えてはいけません。メールを受け取る相手は、日本人であっても、ヘッダーを日本語で表示できないプラットフォームやメールソフトを使っている可能性は十分あります。
具体的な例を上げてみます。上智大学内でUNIXが好きな人と日本語ができないほとんどの外国人が普段利用しているメールソフトは、UNIXシステム上のMHなのですが、このMHでメールを一覧させてみると、日本語のSubjectやFromの部分は以下のように表示されます。
43 12/02 =?ISO-2022-JP?B?G [jplp 03316] Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJCQkZCRPJ
63 12/02 “=?iso-8859-l?Q?J [jplp03310] JAC =?ISO-2022-JP?B?GyRCRUU7Uj5w
上智大学が結局のところ日本にある訳ですから、すべての日本人利用者に、ヘッダー部分にアルファベット(ローマ字)だけを使うように期待するのはいけないかも知れません。事実、Niftyserveに代表される日本のプロバイダを利用していると、ほとんどのユーザーがヘッダー部分に漢字を使っています。おそらく、これらのプロバイダは日本人だけを相手にしているために、ヘッダー部分にも日本語が使えると言っているのでしょう。しかし、国際的なインターネットを利用する場合、少し面倒であっても、ヘッダー内で2バイト文字とアクセント記号が付いた文字を避けるのは大事なことです。
万一、ヘッダー部分に日本語使用が避けられないとすれば、少なくとも署名(シグニチャ)にはローマ字を使うなどの配慮が必要です。さもないと、メールを受け取る人の中には、そのメールの差出人も内容も全くわからない、といったケースが起こりうることを肝に銘じておきましょう。 (日本語ヘッダーについてもっと研究したければ http://member.nifty.ne.jp/usr/negi/jheader.html と http://www02.so-net.ne.jp/~hat/imail/sec04.html をご覧ください)。
コンピュータの画面は、通常1行あたり80文字(漢字等の2バイト文字だと40文字)となっています。しかし、80文字もある長い行は、かなりのメールソフトではきれいに表示されません。各行が70番目の文字あたりに割れて、残りの 10文字だけが次の行となり、パラグラフの構造が崩され、ぎざぎざな格好になってしまいます。また、届いたメッセージを引用する場合、自分が書いたメッセージと区別するために、行頭に >, >>, >>> などの記号をつけることがありますが、そのことを念頭に置いておかないと、引用したときに文章がめちゃくちゃに表示されてしまいます。 "教養のある" 利用者であれば、自分が使っているコンピュータや電子メールソフトで長い文章がちゃんと表示できるからと言って、他の人も同じようにできているはずだ、とは考えません。それほど高価でなく機能的にも劣るハードウェアやソフトウェアを使っている人に合わせるようにすべきでしょう。
具体的なやり方として、どのメールソフトを使っていても、大体65番目のアルファベット文字または32番目の日本語文字が来たら、改行キー(Enterキー)を押して次の行へ進んでください。各行の後で改行しないと単語の分裂、または行の長さに関する問題が生じます。
DON’T WRITE WHOLE WORDS OR SENTENCES IN CAPITAL LETTERS LIKE THIS.
ネット上では、大文字の単語や文章は、怒鳴っているとか攻撃的であると受け取られます。何か単語や文書を強調したい場合、その前と後にアステリスク文字(*)やアンダーライン文字(_)を入力してください。(例:I bought *two* computers, not one. Shakespeare wrote _Romeo and Juliet_.)
「署名(シグニチャ)」には、"フルネーム" ・ "完全な形のメールアドレス" ・ "所属" が最低限必要です。「シグニチャ」にはまた、オフィスの電話番号・FAX番号・住所など他の情報も加えることができます。しかし、自宅の住所や電話番号など、個人的な情報を入れることはお勧めしません。というのも、個人的な情報を「シグニチャ」に入れておくと、ダイレクト・メール(スパム・メール)が来てしまったり(以下の 10. を参照)、あるいは、いやがらせやいたずら電話などの犯罪行為を招く危険性があるからです。また、日本語を読めない人や日本語を読めないコンピュータを利用している人のために自分の名前ぐらいを半角ローマ字で書いておくのは、礼儀正しいことでしょう。国際的なメールを送ることが多い場合は、シグニチャ全部をローマ字に書いたほうが良いでしょう。
「シグニチャ」をつける最大の理由は、相手のことを考えた行為だということです。電子メールのヘッダーの情報は非常に分かりにくかったり、ネットワークの専門用語が使われたりして、ヘッダー情報から即座に誰からのメールであるかを判別するのは困難なことです。文字コードの体系の問題から、ヘッダーに含まれている送り主の情報が全く分からないといったことも発生していますし、電子メールソフトによっては、送信者のメールアドレスを含んだヘッダー情報の全部あるいは一部を勝手に取り除いてしまうこともあります。ヘッダー情報があるのだから、シグニチャを付ける必要はないだろうと決して思わないでください
メールの受信者は、送信者の情報に関して、郵便と同じくらいの情報――フルネーム、完全な形のメールアドレス、役職名あるいは所属――を個々の電子メールにも求めています
シグニチャの例
---------- 上智太郎 * 上智大学電子計算機センター -------
Taro Jouchi (t-jouchi@hoffman.cc.sophia.ac.jp)
Sophia University Computer Center, Tokyo 102-8554
-------------------- Tel: +81 (3) 3238-3101 -----------------------
シグニチャを毎回入力することも可能ですが、理想的には、メールソフトを研究し、自動的にシグニチャを挿入する設定をしておいた方が便利でしょう。上智大学でよく使われているWinYAT (『WinYATの使い方』 の29ページ参照) とMH(『Unix Email Using MH』 の73ページ参照)両方のメールソフトにもシグニチャを自動的に入れる方法があります。
シグニチャは各メッセージに入れる価値がある不可欠な情報のためであって、自己宣伝のためや自分に関する全ての情報を表示するためではありません。だから、自分と関係ある全ての電話番号や、全てのオフィスや全ての連絡先をいれて、何行にもなるシグニチャを使ってはいけません。長くても、シグニチャは4行までにしましょう。
なぜ4行までかと言うと、メッセージをコンパクトにまとめるためだからです。すべてのメールにシグニチャがつくとなると、メッセージは長くなり、読む時間とデータの通信時間もそれだけかかりますし、保存スペースも多く必要になります。しかも、受け取ったユーザーは各メッセージで長いシグニチャを読んでいるのでイライラしてきますし、書き手の未成熟さをさらけ出している印象しか与えかねません。FOLDOCコンピュータ辞書によると「シグニチャを長くすればするほど、インターネットの世界での評判が低くなる」ということです。4行と言うのは、インターネットのプロが理想の形として勧める行数なのです。もちろん、その範囲に収まるならば、2行や3行のシグニチャでも構いません。
インターネットでは、たとえ面識がなくても他人のメールアドレスを容易に調べることができます。しかしメールアドレスを持ったからと言って、自動的にその人が他人からのメールを歓迎しているということにはなりません。面識のない人にメールを出すときは、パーティーなどで初対面の人と会うときと同様に礼儀正しく振舞わなければなりません。あなたでも、面識のない人から適切な自己紹介無しにいきなりメールを送りつけてくるようであれば、不愉快極まりないと思うでしょう。
ヘッダー内の主題とは各メールの内容を表示するためだけではなくて、幾つかの関係あるメールをある筋(脈格)(英語で”Thread=糸”と言います)で繋ぐ役割を持っています。同じ話題について何人も何回もメールを書くときは、主題を毎回変えないでおいた方が後でまとめやすいのです。主題を変えてしまうと、別のトピックの始まりとなり、前の筋との繋がりが分からなくなります。メールソフトの中でも、Subject:の中身を調べて、メールをソートするソフトがあるので、主題を勝手に変えない方が効果的でしょう。
本文を引用すること自体はネチケットに反するものではありません。しかし、ヘッダー部分からシグニチャに至るまで、届いたメールの全文を引用するのはネチケット違反です。相手に不必要な情報まで送る必要はありません。日々たくさんのメールを受け取る人にとっては、差出人がこの点を守ってくれれば大助かりでしょう。また、古いコンピュータや低速のモデムを使わざるを得ない人は、不必要な情報を受け取るのにかなりの費用負担を強いられるということも念頭においておきましょう。
"Spam(Spamming)" というのは、同じメッセージを一度に多数の人(特に、個人的に知らない人やあなたのメールに興味を示さない人)に送りつけるとか、あるいは、非常に多くのメールをある特定の個人に対して送りつけて、その人のメールボックスを溢れさせる、とかいった行為のことを言います。いい加減な企業やポルノ・ウェッブサイトがspammingを通して自分の活動を無料宣伝していますが、数多くのメールユーザが毎日そんなジャンクメールを何通も受け取って大変困っています。Spammingは犯罪に近い悪い行為なので、絶対しないでください。ほとんどのプロバイダーや大学は、Spammingする人を確認すると厳しい罰を与えることがあります。(自分のクラブのメンバーや同僚に、仕事関係の報告や通知などを送るのは、Spammingではありません!)
これは、特に「メールはもう送らないでほしい」などとはっきり言われた後にしてしまいがちです。これは単に「礼儀」の件なのですが、我々も含めた多くの大学の中で時々起こっている問題です。上智大学では、非倫理的な行為を行なった利用者に対しては電子メールやインターネットの利用資格を停止する措置が取られる場合があります。行為の内容によっては大学当局がその学生に対して何らかの懲戒措置をとることもあります。もし上智大学のメールアドレスから発信された不愉快なメールを受け取ったときは、そのメールを消さずに、電子計算機センターに申し出てください。
"Flame(flaming)" は、特にメーリングリストやネットニュースなど公の場で見かけますが、ネット上で他の人を侮辱したり、攻撃したりすることです。個人宛の電子メールにおいても、受け取ったメールに反応して、我を忘れて電子メールでけんかを始めてしまうこともあります。
誰かに対してflamingをしてしまう前に、電子メールはコミュニケーションの新しい手段の一つであり、ほとんどの人がまだ初心者である、ということを思い返してください。どんな人でも、いろいろなコンピュータやソフトウェアを扱い慣れていないとか、言葉が足りないとかの理由で、送ったメールが体裁の整っていないものであったり、綴りを間違えていたり、文法的におかしな文が含まれていることがあるものです。また、電子メールが比較的新しい通信媒体であるために、まだ慣れていないことが原因で、自分の意図していることを伝え損ね、誤解を招いてしまうこともよくあることです。こういう事情を考慮に入れて、メールを読むとき、相手がけんかを招くような事を書いていても、できるだけ寛大な気持ちで、けんかを避けるような立場を取るのが望ましいです。
ところで、「flaming」と「ネチケットを守るようにと失敗を指摘すること」は、違います。特にメールの中身が解読不能な状態になっている場合、そういった指摘はありがたいものです。
メールの本文は日本語であっても英語であっても、標準のテキストファイル(アスキーファイルとも言いますが)ではなければいけません。HTMLやWORDやMIME形式のファイルを本文として送ると、受信者は特別なソフトがないと読めません。テキストファイルは、受信者はどのパソコンとメールソフトを利用していても読めるので、電子メールの標準の形式となっているのです注。自分がテキスト形式でないメールを送って、相手が読めなかったり、解読不能だと言って返信してきたことを理由に他人を責めたりしてはいけません。テキスト形式でメールを送らなかったことがそもそもネチケット違反なのです。受信相手は、自分と同じパソコン・ソフトウェアを持っているとは限りませんし、あなたのメールを苦労して解読しなければならない義務もないのです。
(注:勿論、日本語を読むためには日本語メールソフトが必要です。日本語の文字化けの問題はいくつかの理由で現れることがありますが、詳しくは、http://kanzaki.com/docs/jcode.html と http://www02.so-net.ne.jp/~hat/imail/cover.htmlなどをご覧ください。)
電子メールソフトの中には、返事を出す際に、決まった引用フレーズを付けて自動的に相手のメール全文を貼付してくれるオプション機能が備わっているものがあります。決まった引用フレーズというのは、例えば、 "In article <199810071148.UAA03727@hoffman.cc.sophia.ac.jp>, so-and-so writes…" のようなものです。このオプション機能をオンの状態にしておくと、必要ない場合でも相手のメールは付加され、ネットワークとコンピュータの負担になり、相手にも迷惑を掛けるようになります。ほとんどの場合、返事と一緒に相手のメールを返す必要がありませんので、このオプション機能を普段OFFに設定しておいてください(『WinYATの使い方』の21−22ページ参照)。必要のときだけオンにし、引用された相手のメールから余計な部分を削除し、返事を理解するために絶対必要な部分だけを引用してください。
電子メールの形式としては、テキスト形式がもっとも一般的であり、世界的に推奨される形式であるので、テキスト形式のメールと一緒に同じメッセージを他の形式で送る必要は全然ありません。にもかかわらず、メールユーザの中では、いつもテキストファイルと一緒に他の形式のファイルも送る人がたくさんいます。ほとんどの場合この原因は、使われているメールソフト(例:Outlook Express, Netscape Mail)の設定なのです。最近のいくつかのメールソフトは設定によって自動的に同じメッセージを多数の形式で送れるようになっています。ユーザはこの設定を確認しないでメールを送ると、ネットワークとコンピュータの負担を増やし、受信者に余計な形式のメッセージを送って迷惑を掛けるようになるのです。メールソフトの設定はどうなっているか、又はどういう風に変えればよろしいか分からない場合、http://www.geocities.com/CapitolHill/1236/nomime.html を是非調べて見てください。現代使われているほとんどのメールソフトのメッセージ形式の設定を変える方法が説明されています。
添付ファイルと言うのは、メッセージの本文と一緒に送る特定の形式のファイルのことです。普段、ワープロソフトで作ったファイル、イメージファイル、サウンドファイル、圧縮されたファイル、プログラムファイルなどを添付ファイルとして送ります。形式としては、添付ファイルは元々テキストファイルではなく、.doc, .exe, .wpd, .gif, .jpg, .zip, .ra, .wav, .lzh, のような拡張子を持つバイナリファイルなのです。しかし、バイナリファイルをそのまま電子メールで送ることができないので、Base64(MIME)又は Uuencodeのような暗号化する(エンコード)手段を利用して、テキスト形式に暗号化し、添付します。受信者は添付ファイルを解読(デコード)することによって、元の形式のバイナリファイルに戻し、利用するわけです。最近のGUIメールソフトの中にはメールを送るとき自動的にバイナリファイルを暗号化したり、メールを受け取るとき暗号化されたファイルを自動的に逆暗号化したりするものもありますが、設定を調べると暗号化の方式が分かります。
ここのネチケットのポイントは、添付ファイルを送る場合、是非そのメールを受け取る相手に、添付したファイルの詳しい情報―例えば、その形式や、暗号化の方法など―をはっきりと伝えるべきということです。添付ファイルについての情報が何もないと、そのメールを受け取った人がどうしていいのかわからなくなります。以下に挙げる項目を考慮し、できる限り多くの情報を伝えてあげてください。
最近添付ファイルを通してMelissa, Worm.Explore.zipなどの恐ろしいコンピュータウィルスが広がっています。注意深いユーザは添付ファイルを受け取らないようにしていますし、受け取っても絶対開かないようにしています。ですから、添付ファイルを送るのはできるだけ避けて、絶対に必要な時だけ送ってください。
また、自分が受け取った添付ファイルについて送った人から何も紹介がない場合は、その添付ファイルは開かないで捨てた方が安全でしょう。電子メールでコンピュータウィルスを受け取りたくなかったら、添付ファイルを開く前に必ずウィルスチェックをしてください。
事実を確認せずに「噂話」や「ウィルスのデマ」をメールで広めてはいけません。注意に値すると思われるコンピュータウィルスの情報を受け取ったら、素直に信じないで、ウィルス百科事典(http://www.metro.ch/avpve/)や Symantec AntiVirus Research Center (http://www.symantec.com/avcenter/index.html) などのページを調べて確認してください。万一ウィルスを自分で経験したと思ったら、皆をパニック状態に落とすようなメールを配布する前に、電子計算機センターに相談して確認してください。
特に注意しなければいけないのは、"Good Times Virus", "Join the Crew Virus", "Guts to say 'Jesus' Virus", "Penpal Greeting Virus" のような悪ふざけのウィルスの情報を流すことです。超初心者は、いまだにそんな嘘のウィルス情報を友達に流しつづけていますが、実はこういうウィルスはまったく存在しません! これらのウィルスに関する注意情報は、初心者を馬鹿にするためにだれかが作り上げた悪戯なのです。インターネットではこういう品が悪い悪戯がいっぱいあるので、注意してください。他の "デマ" ウィルスについて http://www.nonprofit.net/hoax/hoax.html#Famous Hoaxes , http://www.stiller.com/hoaxes, http://www.symantec.com/avcenter/hoax などのWebサイトがあるので調べてみてください。
他人の電話番号、住所、その他の個人情報を、その人の許可なくネット上で漏らしたり、他人に電子メールで教えたりしてはいけません。
ある人から送ってきたメールを、その人の許可を得ずに別の第三者に転送してはいけません。電子メールといえども、送り主の知的財産であり、許可なく転送してしまうのは道義にもとる行為です。勝手にメールを転送してしまうのは、送り主から見れば “信義に反する行為” と見なされ、人間関係をぎくしゃくしたものにしてしまいます。
もちろんここでは、送り主が非倫理的なこととか、脅迫とか、無礼なことがあるメールを書いていない、という仮定の上で話です。もし倫理や礼儀に反するようなメールが送られてきたときには、適切な機関や警察にそのメールを渡すことは許されていると考えていいでしょう。
メールの返信機能(注:MHではreplコマンドを使用)は、受け取ったメールに返事を書く時に非常に便利です。しかし、そこには重大な落とし穴が待っています。メールの返信機能は、初期設定では、そのメールを出してくれた人にだけ返事が送られるのではなく、もし元のメールが他の人にも同時に送られているとしたら、その人にまで返事が届いてしまうことになります。ですから、ヘッダーの To: や Cc: のフィールドに注意し、返事を送る前に必要な編集作業(いらないメールアドレスは消す等)をしてください。WinYATを使うなら、「メール返信」ダイヤログボックスで、「宛先」タブで正確な宛先を設定してください(『WinYATの使い方』の22ページ参照)。でないと、送りたくない人にまで返事を出して恥をかく場合もあります。
電子メールは漏洩がないような通信手段ではありませんし、ISP(プロバイダ)や大学もインターネット上のあなたのプライバシーを守りきれるものではありません。特に電子メールでクレジットカードの番号やパスワード(暗証番号)を伝えるのはいけません(Amazon.com のようなインターネット上の書店にクレジットカード番号を伝える場合は、それらの情報を暗号化して送る仕組みを備えているので、安全と言われていますが、こういう場合までも漏洩の危険がわずかにあります)。
電子メールの受信者が誤って第三者にあなたのメールを送ってしまい、あちこちに重要な情報が広まってしまうことが稀に起こり得ることです。あなたが出した電子メールがエラーメールとなってしまうと、そのメールのコピーが、あなたの組織と受信者側の組織の両方のPostmaster(メールシステムの管理者)に自動的に届くようになっています。Postmasterとしては、なぜメールが正しく届かなかったかを調査するためにメールの情報を確認する必要があるのです。また、ほとんどすべてのネットワーク組織には、ユーザーの電子メールを調査できる管理者も必ずいるでしょう。
もし非常に重要な情報を定期的に電子メールで送らなければならないのであれば、電子メールを暗号化してくれるPGP(Pretty Good Privacy)のような特別なソフトウェアを使うことを考えたほうがいいでしょう。もっと簡単な方法として、例えばSubject欄にそのメールが重要情報であるということを書き込んでおいて相手に注意を促す、ということもできます。しかしこの方法も、メールが正しく届かなかったとか、受信者が誤って他人に転送してしまったとか、という事故が起きてしまうこともあり、確実な方法とは言えないでしょう。
レポート、宿題、リサーチペーパーのような重要な情報を電子メールで送る場合、必ずコピーを保存しておく習慣を身につけるようにしてください。万一通信のエラーまたは先生のミスでメールが届かなかったとしても、コピーをもう一度送って問題を解決することができるからです。
理想的な方法としては、ヘッダー部分の "Fcc:" を使うことです。こうすれば、送るメールの全てのコピーをメールソフトは自動的に指定したフォルダーに保存してくれます。あるいは、 "Bcc:" や "cc:" に自分のメールアドレスを入力し、自分宛に同じメールを送ることで、それを保存しておく方法もあります。
(注: “Fcc:”は MHのようなメールソフトで簡単に利用できますが、WinYATのようなメールソフトではできません。この場合、メールソフトのオプションなどを設定することによって自動保存できるはずですが、万一できない場合、"Bcc:" や "cc:" で自分のメールアドレスを入力し、保存してください。)
インターネットには、ウソやデマなどもたくさん飛び交っています。現在では、ネットワークを悪用しようと思えば、匿名メールや、経路をたどられないようにいたずらメールを出すこともできますし、存在し得ないメールアドレスを捏造することだってできてしまいます。現にそういうことをしている “不届き者” も存在します。あなたが知っている誰かになりすましてメールを送ることさえ可能なのです。
電子メールはとても便利なコミュニケーションの一手段ではありますが、現在の技術水準は種々の悪用・誤用に対処できるほど進んではいません。特別な売買の申し出、激安商品、ショッキングなニュース、脅迫等のメールが届いたら、十分すぎるほどの注意を払ってください。そのようなメールを本当のこととして他人に送るようなことはしてはいけません。また、送り主を信ずるに足る確証なしに、メールの内容を信じたり、行動に移したりしてはいけません。
チェーンメールを正当化する理由はまったくありません。チェーンメールはいつも有害なものであり、かつ、意味のないものです。
あるチェーンメールでは、すでに数人の名前と住所が書かれたリストにあなたの名前と住所を追加して、さらにそのリストを友達全員または10人、20人にメールで送るようになっています。普通、人々がだまされやすい内容が本文に書かれています。例えば、世界の人権問題を解決するためにあなたの署名が要るとか、署名を入れて他の20人に5日間のうちに送らなければあなたは不幸な目に会うとか、のような内容が一般的です。こんな根拠のない作り話を信じないでください。
電子メールの本文の中で他人の署名を簡単に加える事ができるので、署名や住所を本人が自分で入れたかどうかまったく分かりません。どの真面目な会社、学会、組織、協会でもチェーンメールの署名リストを要求しませんし、受け取っても相手にはしません! 実は、チェーンメールも初心者をばかにするための悪戯なのです。チェーンメールはインターネットに負担を与え、料金を支払ってインターネットに接続している人には大変失礼なことだと言うことも考慮に入れてください。
自分宛てのメールがエラーメールとなって差出人に戻ると、ネットワークの負担になるだけではなくて、送る側と受ける側のメールシステムを管理するpostmasterにも迷惑となります。当然、送った人に対して失礼なことでもあります。
この問題の主な原因はメールボックスがいっぱいになっているからです。上智大学のユーザ一人一人に対しては、電子メールとホームページのために学生の場合は10MB、教員の場合は20MBのスペースが割り当てられています。入ってくるメールを消さなかったり、または、全然見なかったり、または、ホームページを大きく作ったりしておくと、自分に割り当てられたディスク・スペースがいっぱいになり、自分宛てのメールがエラーメールとなって送った人に戻ります。
問題が起こらないようにする方法は:(1)定期的にメールボックスからメールを消してください。MHを使うならrmm命令ではなくて、rm命令を使って消してください(『Unix Email Using MH』 の60ページ参照)。WinYATを使うなら、『WinYATの使い方』の26, 39, 44ページを参照して消してください。(2)長い間メールを見る予定がなかれば(例えば、夏、冬休み中)、メールを送らないようにと知り合いの皆様に知らせておいてください。もしML(メーリング・リスト)のメンバーであれば、必ずメールが来ないようにリスト・サーバに命令を送るか、または、一時的にでもMLから自分の登録を取り消してください。
大学の電子メールの利用資格は私たちが頂いている特権なのです。それを大事にするのは私たち皆の責任です。冗談としても、無責任な使い方や、他のユーザーに苦痛や不快感を与えるようなことをしてはいけません。特に、自分のアカウントを他人に使われないように気をつけましょう。パスワードが漏れないようにするのはもちろんのこと、出来るだけ頻繁に(例えば、二ヶ月に一度ぐらい)パスワードを変えてください。自分のメールアドレスを利用して他人が不正行為を起こさないように気をつけてください。
ネチケットについてもっと学びたいときは、以下のWebサイトを見てください。
多種類のネチケット関係のリンク集。英語苦手な方々が日本語で読めます。お好みの話題の検索もできます。
金沢大学の岩崎宏氏がまとめた電子メール関係のネチケットです。
Dark Mountain のネチケットページ。 ネチケット関係の話題をほとんどすべて取り扱っています。
Virginia Shea 氏著作のページで、ネチケット関連では定評のある書籍や、彼女の著作である "Core Rules of Netiquette" にリンクしています。
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